日頃の備え〜今から準備できること〜
日頃の備え「地震編」その8~地震保険によるお金の備え(マンション編)~
(8)マンションの地震保険と修繕積立金
分譲マンションには、区分所有者がそれぞれ所有する専有部分のほかに、全ての区分所有者が共有する共用部分があります。
もし、この共用部分を対象としてマンション管理組合が地震保険に加入していない場合には、建物の共用部分に地震で被害が生じ修理が必要になっても、火災保険では補償対象外となります。
日本損害保険協会
『マンションには入っておきたい地震保険が2つあります』
https://www.sonpo.or.jp/insurance/jishin/ctuevu00000001fo-att/apartment_202106.pdf
仮に、マンション管理組合が地震保険に未加入の場合であっても(管理組合に)十分な金額の修繕積立金があれば、この積立金を取り崩して修繕費用に充当することが考えられます。
一方、大規模修繕工事を実施した後の時期など、修繕積立金が十分になく、修理費用が工面できない場合は、区分所有者が皆で修理費用を拠出して自己負担することが想定されます。
勿論、地震保険だけで修理費用の全額を十分賄えるかどうか定かではありませんが、このようにマンションの場合は、管理組合における地震保険への加入の有無や修繕積立金の残高状況によって、共有部分の修理費用を区分所有者が負担せざるを得ない可能性があります。
地震保険の保険金の使い途は自由ですので、こうしたケースも想定し、共有部分の修理費用の自己負担に備えて「家財」を対象とした地震保険についても併せて検討されてみてはいかかでしょうか。
日本損害保険協会
『建物に地震保険、家財にも地震保険』
https://www.sonpo.or.jp/insurance/jishin/ctuevu00000001fo-att/householdgoods_202106.pdf
「貯蓄は三角、保険は四角」
当社では、保険の見直しを含めて、地震保険のご相談を承っております。
ぜひ、お問い合わせください。
日頃の備え「地震編」その7~地震保険によるお金の備え~
(7)いま伝えたい地震保険のお話
地震保険は、地震を原因とする火災や倒壊、損壊などの損害を一定の割合で補償するものです。地震による損害は、火災保険だけでは補償されず対象外となりますので、地震保険の加入が必要です。
地震保険とは「地震保険に関する法律」で定められ、政府と保険会社が共同で運営しています。他の保険商品とは全く異なり、どの保険会社も同一の掛け金(保険料)、同一の補償内容で、営利ではなく「被災者の生活安定に寄与すること」が目的とされています。
日本損害保険協会
『地震保険とは』
https://www.jishin-hoken.jp/about/
自宅建物や家財が壊れたり、避難先への仮住まいが長期間続くなど、地震によって被害を受けると生活維持や再建のためのお金が必要になります。
地震保険で受け取る保険金は、使い途が自由で限定されませんので、必要に応じてさまざまな用途に充当でき、生活の維持や再建に有効活用できます。
貯蓄とは異なり、保険加入直後から、所定の金額で補償開始となりますので、予測不能な地震の備えに適しています。
掛け金(保険料)と受け取れるお金(保険金)をいちど試算されてみてはいかがでしょうか?
日本損害保険協会
『保険料と保険金の試算』
https://www.jishin-hoken.jp/price/
当社では保険の見直しを含めて、地震保険の相談を承っております。ぜひお問い合わせください。
日頃の備え「地震編」その6~災害時のお金を備えるには~
(6)貯蓄は三角、保険は四角
「貯蓄は三角、保険は四角」
このフレーズをお聞きになったことはありますか?
これは、イザという時のためにお金を備えておく方法としての「貯蓄」と「保険」の金額のカタチを表しています。
貯蓄は、お金を少しずつ積み立てていきますので、時間の経過とともに積立金額が増えていき三角形のカタチになります。
保険は、加入した直後から、補償(保険金)という仕組みで、加入期間内であれば一定金額を受け取れますので、四角形のカタチになります。
日本損害保険協会
『「保険」は、効果的な万一のときの備え』
https://www.sonpo.or.jp/wakaru/seminar/step1/chapter1.html
地震は、どのような規模でいつ発生するか?正確には分かりません。
このため必要となるお金を備えておく方法として、「三角形」が特徴の貯蓄では、時間的にも金額の面でも、間に合わないかもしれません。
地震など災害時のお金を備えておく方法として、時間も金額も間に合うように、保険を活用した方法もご検討されてみてはいかがでしょうか?
日頃の備え「地震編」その5~災害時のトイレ対策~
(5)身の回りにあるものも活用しよう
大震災で停電となったり、排水管が損傷した場合には、トイレが使えなくなってしまいます。トイレが使えないと健康維持に不可欠な排泄行為に支障が出てしまいます。
トイレが使えないことで、水分摂取を控えて排泄を我慢してしまうと、血栓が生じるなど、時には生命にかかわる事態も招きかねません(←深部静脈血栓症/肺塞栓症、いわゆるエコノミークラス症候群)。
さらに、トイレの不足によって排泄物の適切な処理がされずに環境が不衛生になると、各種感染症が生じる危険性も高まるため、トイレはとても重要です。
災害時のトイレについては、さまざまな製品や方法がありますが、新聞紙やポリ袋など身の回りにあるものも活用しながら、日頃から備えをすすめておきましょう。
東京都 もしもマニュアル(201ページ)『簡易トイレの作り方』
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/041/04_pdf.pdf
埼玉県 防災マニュアルブック 『家庭における災害時のトイレ対策編』
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/112385/saitamabo-sai_manual_book_toilet.pdf
日頃の備え「地震編」その4~災害時の通信手段として、公衆電話に再注目~
(4)公衆電話の通信機能は災害時の頼れる味方です
東日本大震災の発生以降、公衆電話は災害時に有効な通信手段として、あらためて注目されています。
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/
公衆電話は、大規模災害時等で通信規制が実施された場合でも「災害時優先電話」となり、つながりやすいだけではなく、停電となった場合でも、電話回線を通じて電力が供給されているため、「硬貨を利用すれば」平常時と同様に利用できるようです。
NTT東日本 よくあるご質問(FQA)
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/contact/faq/index.html?link_eastid=ins_q016#ptd-qa01-3
更に、災害時伝言ダイヤル171は硬貨がなくても利用できるようです。
NTT東日本 You Tube公式チャンネル 公衆電話「災害時のかけ方」
YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=TNT1bT9tEwg
なお、公衆電話の設置場所はNTT東日本のホームページで公開され、検索が出来るようになっています。
https://publictelephone.ntt-east.co.jp/ptd/map/
万が一に備えて、設置場所を把握して硬貨も準備しておきましょう。